地球温暖化でシロアリ大発生
地球温暖化は世界中で問題になっている。アメリカも例外ではない。日本よりも、さらに深刻な被害を受けている。温暖化するとどうなるのか誰もはっきりとはイメージが出来ていない。だから対策も手つかずのままである。何の手がかりもないのかというとそうでもない。世界に起きている事実を見ることでなんとなくわかってくる事がある。
アメリカのニューオリンズでは温度が上昇し蒸し暑く温度も上昇しシロアリが大発生している。被害総額何十億ドルというから、その凄さが想像できる。光に集ってくるので夜は電気がつけられない。家がまるごと一軒、食べられた。地下に巨大コロニー、消毒をしても効果は0。まるでSF映画である。なんともすさまじい話である。霜がおりなくなってシロアリが死滅しなくなったのが原因だそうである。
ミルウォーキーでは1993年に40万の人が細菌による腹痛を起こし100人以上が死亡している。原因は大雪の後、急な気温上昇と豪雨で水流が大幅に上がり、大量の濁流がミシガン湖に流れこんだ。その中で「クリプトスポリジウム」という細菌が大発生し飲料水にまぎれこみ腹痛を起こしたというのである。
二つの事例に共通しているのは気温上昇と大雨である。この状況になると病害虫が発生しやすいということになる。
ノースカロライナに1980年に大雨が降った。養豚場の排尿が大雨で流されムース川に入った。そこで「ヒエステリア」とバクテリアが大繁殖した。魚は次々に死に漁業の生活が成り立たなくなった。このバクテリアは人間の脳を破壊し擁保した。犠牲になった漁民がたくさん出た。原因は養豚場の汚物だった。
1993年ニューメキシコ州でナゾのウィルスが大発生して、そのウィルスに感染すると16H後には死亡した。原因はデアマウスと呼ばれるネズミの大発生である。デアマウスは雨が多く大豊作の後に大暴発しやすい。このネズミがハンタウィルスというやっかい者の運び屋になるのである。
ウィルスだからチリやホコリで感染してしまう。心臓、腎臓(じんぞう)、肝臓などの内臓にすべて媒介し、アッという間に死亡してしまうという恐ろしい病気である。なぜネズミがふえるのか特別区をつくり実験した。その結果、乾燥地帯に大雨が降ると食料が豊富になり、ふえることがわかった。
大雨、急な温度上昇、多すぎる湿度は有害虫にとって絶好の繁殖場になるのである。アメリカで起きた事がいつ日本で発生するかもわからない。アメリカは国土が広くパニックにならないのかもしれないが日本なら蜂の巣をつついたような大騒ぎになる可能性大である。もちろん農地も大きなダメージを受ける。こんな状況も予測しながら農業をするような時代になったのである。