「百姓でも会社経営はできるんや」

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玄米アミノ酸

媛県宇和島市津島町、名前を聞いただけでもどんな所か想像がつく。山また山の町である。この山の中で起業して大成功した人がいる。何の仕事で成功したのかというと「農業」である。年商20億円、正社員220人の立派な中堅企業である。社長は山口一彦、昭和32年生まれである。


 農業で会社経営をして成功した例はまれである。農業法人にはいろいろあるけれども結局、寄せ集めの所帯で泣かず飛ばずが大半である。成功した例は非常に少ない。
玄米アミノ酸 山口一彦の例はまさしく奇跡に近いものである。どうして山口は奇跡を起こすことができたのだろうか。これを紹介したいのである。

 山口の仕事は「野菜の接木苗の受注生産」である。しかも需要の多いキューリ・ナス・トマトに限定している。「そんな会社ならどこにでもある。近くの種屋に頼めばすぐにやってくれるよ。」だから新しい仕事ではないのである。昔からある仕事である。しかも先行しているタキイなどの大手がいる。その中でどうやって成功したの・・・。みなさんだったら最初から勝つわけがないとあきらめてしまうかもしれませんね。山口は違った。
 連作障害や、病害菌を受け付けない「接木苗」を開発したのである。そうすると土壌消毒も必要なくなる。理論的にそうだけれどもそんな事ができるのかな・・・。
玄米アミノ酸 例えばキューリ。カボチャの根を台木してキューリを接木した。ブルームスである。これをどの会社よりも先に商品化した。

 それからトマトの桃太郎。味はいいが耐病性がない。それならと耐病性の接木をした。これも大ヒットした。
 「農作業が少しでも楽になるようにと二〇年間ひたすら苗を作りつづけ、いろいろ試行錯誤を続けた結果、私どもの接木苗にはほかとは違う技術ノウハウが詰まっているんです。農家の人は気に入れば来年もまた注文してくれるし、実際口コミで評判が伝わって取引先も全国に広がりました。」
「これなら私だってできる」と思いませんか。農業の仕事をしながら苗の研究をするのは本業そのものではないだろうか。ところがである。苗は業者から買う。肥料も業者から買う。農薬も買う。めんどうくさいものは全部買う。「ではあなたは何をするのですか。」「水をやって収穫するだけ。」これでは利益が出ないのは当然である。

玄米アミノ酸 山口は違った。「どうすれば農作業が楽になるか」「農家が求める苗はどういうものか。」この事がいつも頭を離れない。農家の立場で真剣に考えている。クレーム処理も徹底する。そこにヒントがあるからだ。
 土分解する紙で苗を包み、直接畑に植えられる。「アースストレート苗」という主力商品がある。接木をした直後に断根をして出荷する「ヌードメイク苗」は根がなく形状が小さいので輸送コストが格段に安くなる。大量に苗を必要とする大規模生産者向けである。
 不思議な話であるけれども苗屋には生産者が取りにいくのが習慣で届けることをしなかった。普通の事業では考えられないことである。それだけ競争がなかったということか。

 山口の頭の中はいつもお客様本位である。お客様があって事業が成り立つと考えている。だから何をどう作ればお客様の欲しいもの喜ぶものができるかということをいつも考えている。これをむずかしい言葉でマーケティングというのである。簡単に言うと高く売れるにはどうすれば良いかを考えるということである。

玄米アミノ酸 これだけで20億円の売り上げができるのか。発想力としてはそうだけれど20億円を売るにはそれだけの土台と設備が必要である。出荷数は年間一八〇〇万本。接木苗では日本一の生産量である。大学とも共同研究して技術力を高めたり広大な敷地に育苗施設を充実させる。人材の教育をする。流通の整備をして全国流通を可能にする。など企業としてあるべき基本を確立しているから売上げが立つわけである。

 みなさんに山口のまねをしろと言っているわけではない。紹介したのには理由がある。こういう会社とつきあうと農業が進歩して上手になるのである。その理由は簡単である。山口自身が貧乏な農家から起業して成功したからである。生産者の痛みをよく知っている。苦しさも知っていれば成功する楽しみも知っている。相談すれば解決策を与えてくれる。しかも事例をたくさん持っている。全国の生産者の事例がある。「受注生産」だから、あなたの要求を出してやれば与えてくれるはずなのである。

玄米アミノ酸 成功をするには何でも出会いが必要である。失敗に学ぶこともあるが失敗を重ねるとムダに時間を食ってしまう。まず成功している人の話を聞くのが成功への一歩である。
 会社の資料を送ってもらって読んでみるだけでも凄い勉強になると思う。

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