異常気象の対策として重要な「耕す」基本

異常気象の対策として重要な「耕す」基本

玄米アミノ酸

功しない一番の理由は、基本を無視することである。基本というのは少しも難しくない。昔からやってきたことを、そのままやり続けていけばいいだけなのである。実は基本というのは変化しない。
 今回は「耕す」事の基本をお伝えしたいと思う。


少し前までどうやって耕していたか、知っていますか。牛馬を使って大きな鍬で深く掘り起こして土を反転させていた。現在もそのようになっているだろうか。ロータリー耕を使ったら土の表面から数センチだけの耕作になってしまう。

玄米アミノ酸 昔とは耕し方がまったく違ってしまっている。耕すという作業は生産全体の80%ほどの影響力を持っている。人間の生活は土を耕して種をまくという所から始まっている。上手に耕した人ほど収量が多くなる事は、経験上みんなが知っていた。
 ロータリー耕で土を掘り起こした場合、耕す深さは極めて浅い。その結果、どんな問題が出てくるだろうか。排水が悪い。根の張りがよくない。発芽が遅れる。生育不良になる。立ち枯れが出る。病害虫が多くなる。このようにメリットは少なく、デメリットが多い。問題はこれだけではない。冷害、大旱魃、大雨の年は被害がさらに大きくなり、デメリットがはっきり出てくる。収量は5割ほどもの差になる。

玄米アミノ酸 「ロータリー耕は問題があるよ」といくら話をしても「アッそう!」で済まされてしまう。なぜだろうか。畑や作物は声を出して文句を言うわけでもないし、表面の土だけ見ていればキレイに耕されているし、何も心配ないように見えるからである。そこで自分の畑や稲田の土がどうなっているか見てほしい。チェックはわずか15分で終る。畑の一部の土を40
cm〜50cm掘ってみる。掘った断面をきれいに整理する。この断面をしげしげと眺めてみる。

玄米アミノ酸 そうすると土の層がはっきり見えてくるはずである。土の層が見えてきて、初めて何を言っているのかがわかってくる。眺めたら次は断面を手で触ってみる。やわらかい所と硬い所がはっきりとしてくる。やわらかい所は排水がよく、根の張りもいい。硬い所は逆である。そして定規を持ってきて断面の長さを測る。ようやく自分の畑の土がどうなっているのか、目に見えたということである。時間にしてわずか15分。これは手間のかかる難しい仕事なのだろうか。と言っても、実際に実行している人は非常に少ない。「ふ〜ん。ごもっともな話だな・・・。」終了である。耕すことで80%が決まる大事なことなのにである。

 日本は世界的に見れば雨が異常に多い国である。縦浸透をよくして、5m間亀裂を入れて水を逃がしてやり、土は粗く深く耕し、種をまく表面5cm程をこまかく砕く。これが耕す基本である。

玄米アミノ酸 耕す時期にも基本がある。土が水を含む5つの状態がある。 水と土が混合して流れる泥水の状態。 土が水を含んで用置に入れても流れない粘った状態。 土が水を含んで形を自由に細工できて形が維持できる状態(土の可朔の状態といい、粘った状態に戻れる意味。) 土が塊りの状態になって指を押し付けるとボロボロに砕ける。 土がさらに乾いてザラザラになって砕けない。

玄米アミノ酸 耕す適期は の状態である。これを と勘違いする場合がある。もしくは とわかっていても時期がずれてしまうので無理を承知でやってしまう場合がある。耕す適期を知らない生産者はいない。いないと言うけれど、少しずつ基本を無視して時期をずらし始めると耕す時期を見失ってしまう場合がある。火山灰土の土壌に多く見られる現象である。耕す時期というのはとても重要なポイントなのである。生育のステージが不順に変わってしまう。その作はダメということになる。途中からでは修正がきかない。タイミングは慎重に見極める習慣が必要なのである。

 耕作の方法と耕作時期は適当にやると、とんでもない事になる。基本に忠実に、我流にならないように心掛けをするべきである。
玄米アミノ酸 基本からはずれると大きな影響が出る作物は根を深く張るものである。果菜類、メロンなどの瓜科のものである。この種の作物でいつも何かの問題が出ているとしたら、まず土を掘って見る事である。80%の原因はそこにある。耕作方法の時期と言う基本さえ間違いなければ80%は成功したようなものなのである。

 見た目がきれいに耕作できるロータリーテーラーは手軽、簡単、早い、きれいをキャッチフレーズに爆発的なヒットをしたが、基本には反している事を忘れないようにしてほしい。この欠点は冷害、大雨、旱魃、などの異常気象には特に被害が大きくなる。弱り目にたたり目になって、悪いことは重なる状態になる。収量は減どころではない。
 北極圏の氷は想像以上のスピードで溶け始めている。地球温暖化は油断できない状況になってきている。その対策のためにも耕す基本は大切にしたいものである。

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