冬場に多用する液肥の欠点は何か!植物がヘドロを作り出す仕組みとは…

冬場に多用する液肥の欠点は何か!植物がヘドロを作り出す仕組みとは…

玄米アミノ酸 これから冬に向かって寒くなる。寒くなれば肥料の効きは悪くなる。そこで何をするかというと、液肥を多用することになる。夏場は粒状が大事だけれども冬は液肥が多くなる。液肥が出てきた背景というものを知ると液肥の欠点と対策が見えてくるようになるのである。液肥のもとはNPKの化学肥料を含んだ養液である。もとは軍事技術である。潜水艦での野菜不足、ビタミン不足を補うために考えられたものである。この技術は進駐軍によって日本に伝えられた。日本の伝統的な野菜生産とは一線を画した清浄野菜として栽培された。養液栽培というのである。養液栽培もいろいろある。培地によって区分すると分かりやすい。

玄米アミノ酸 緩衝作用の大きいものから言うと、(1)水耕(2)ロックウール(3)礫(レキ)(4)砂(5)ピートモス(6)ココピートなどの培地がある。緩衝というのは養液の影響を直接受ける大きさである。水耕が一番大きく、ココピートはもっとも小さい。この養液栽培に共通した問題がある。ここが一番重要である。化成のNPKを水に溶かして培地に与える。植物は呼吸をする。代謝をする。新鮮なものを吸収して老廃物を吐き出す。老廃物が水に溶ける。老廃物がたまっていくとヘドロになる。ヘドロは酸素を大量に吸収する。化成のNPKだから、分解してくれる微生物はまったくない。ヘドロはたまる一方である。養液栽培をしている施設の下層にたまるだけではない。配管にもたまる。ヘドロで目詰まりを起こしてしまうのである。

玄米アミノ酸 もちろんヘドロの量は栽培する方法によって大きく異なってくる。緩衝作用が大きい培地ほどヘドロの量は大きくなる。緩衝作用が小さいほどヘドロの量は少ないと考えていいと思う。少ないといっても、大きいものより少ないだけである。ここは勘違いしてはいけない。養液栽培が考えられた当初は連作障害も病気も出るはずがないと考えられていた。現実は逆である。設備が古くなるほどに問題が出てきている。収量も減って、品質もダメになり、採算も取れなくなる。

 東日本大震災の後に作られている大型の植物工場はすべて養液栽培である。設備が大きいほどヘドロの量は増えていく。この問題は未解決のままである。どこが一番の問題なのだろうか。ヘドロを分解してくれる微生物がいないことである。

玄米アミノ酸 養液栽培にはもう一つ大きな問題がある。それは品質である。食用の野菜なら味が薄い、花なら色が出ない、お客様の評価はまったく高くならないのである。これは昆虫に食べ比べをさせると一目で分かる。有機土耕と無機養液で作られた野菜を置いて、コオロギを放す。無機養液には目もくれないのである。

 「それは水耕だからそうでしょう…」この養液、つまり液肥を土耕に使ったらどうなるかである。実は同じことが起きてしまうのである。もちろん緩衝作用をしてくれる土があるために、養液栽培よりも問題の出方は小さい。小さいといっても、繰り返しやっていると大きくなる。問題が出てくるのに少し時間があるという程度の差である。

 もっとも分かりやすいのは高設のイチゴだろうと思う。

玄米アミノ酸 高設の下層にヘドロがたまって病害、うどんこ病の原因になる。冬の果菜類も同じと考えていい。土耕であっても、養液をドンドン入れていれば水がたまる。これを排水する力と植物の排泄物であるヘドロを分解する力がなければ病害の原因になる。温室だから外よりは気温が高い。コナジラミなどの害虫も出る。もちろん品質も良くない。抑制で栽培される野菜、イチゴ・キュウリ・トマト・ナスはすべてここが一番の問題なのである。共通していることは初めはいいが、後になると味も収量も落ちてしまうのである。最後は樹勢が弱くなり病害が出て終わる。

 この問題を加速してしまうことがある。それは液肥の濃度と量の問題である。液肥の濃度は一定に保つことが前提条件なのである。

 濃度を変えてしまうと生理障害を起こしてしまう。濃度を濃くしてはダメなのである。チッソを大量に必要とするナスはどうすればいいのか。それは回数を多く与えるという方法をとらなくてはいけない。養液栽培は機械が管理してくれる。ところが土耕の液肥にはそんなものはない。ついつい濃度を濃く与えてしまう。そこで生理障害や病害が出てくるのである。

玄米アミノ酸 この問題を解決する方法は二つある。一つはヘドロの分解である。ヘドロを分解してくれる微生物が必要なのである。液肥の中に玄米アミノ酸酵素液を1000倍希釈ぐらいで入れる。毎回入れる。酵素がヘドロを分解してくれる。土耕の液肥については土に乳酸菌のもみがらぼかし又は米ぬかぼかしを入れる。養液でも緩衝培地に微生物を入れていく。ヘドロに玄米アミノ酸酵素液を使う。

 もう一つは光合成である。これを活用する。玄米アミノ酸酵素液を500倍ぐらいで散布する。光合成を活発にする。根毛がドンドン増えていく。これがヘドロを分解する力がある。どれだけ違いが出るかというとびっくりする違いが出る。特に品質が違ってくる。ヘドロというストレスがなくなるだけでも大違いである。液肥は諸刃の剣なのである。この欠点を知ることは利益の改善に直結していくことを忘れないでほしいのである。

関連記事

  1. 来月から「ニュースレター」が大幅に刷新になります!
  2. 玄米アミノ酸微生物農法の目的は「最初から栽培トラブルが発生しない」ことである!
  3. 究極の雑草対策は雑草が出ないようにすること!「え!除草剤も使わずにできるの・・・」
  4. 雑草はどうすれば少なくできるのか!雑草を減らして現金収入を増やす方法!
  5. 野菜の高値には明確な原因がある! 豊作貧乏は過去の話になった・・・?
  6. 〈特集〉生産物の販売 売り先を見つけるには「野菜の目利き」をまず探せ!
  7. シリーズ 土の性質9 「タバコ」を栽培して作った後の土壌は何を栽培しても育たない!え!どうして・・・?
  8. 経済は大減速に向かう!温暖化は激しくなる!野菜は恒常的に高値になる!これは最大のチャンスになる!
  9. シリーズ 過剰害チッソ② 農業が重労働だと言われる原因と利益が出ない原因はチッソ過剰害にある!
  10. シリーズ過剰害チッソ① チッソが悪魔に変身する瞬間がある!チッソ酸化物の恐ろしさを知れば農業は変わる!