連作障害の元凶「悪玉バクテリア」の繁殖には共通のパターンがある

連作障害の元凶「悪玉バクテリア」の繁殖には共通のパターンがある

玄米アミノ酸 第2回目はバクテリアが媒介する病気である。バクテリアは悪玉の微生物である。人間でいうとO157の悪玉大腸菌といえばわかりやすいだろうか。トマトの青枯れ病、レタスの軟腐病、キャベツの黒ぐされ病、稲の白葉枯れなどはバクテリアが原因なのである。腐れる、枯れる病気はバクテリアが原因している場合が多いと想像してもらえばよくわかるかもしれない。


 ウイルスでも話をしたが、バクテリアの種類と数はもの凄い天文学的な数字である。人間の体内もバクテリアの塊と思ってもらえばいい。バクテリアの種類を見分けるとか数をつかむことは不可能なのである。

 この原点を知らないとバクテリアの対策はできない。薬剤も一応はある。病気が出たら対処する方法でしかない。最初から気休め程度なのである。

 バクテリアはウイルスと違い、媒介して寄生するものがない。どうやって植物体に侵入しているのだろうか。
 (1)植物の傷口から侵入する
 (2)根っこの切り口から侵入する
 (3)葉の裏の気孔から侵入する?やわらかい弱い部分から侵入する
 (4)枝が分かれる新芽のところから侵入する
以上の5つぐらいがバクテリアの侵入経路である。

 バクテリアが侵入すると特徴的な症状が植物にあらわれる。一部の葉がしおれ始める。周囲の葉は元気なのに、その植物だけの葉だけがしおれる。朝に葉面散布した時などは特に要注意である。葉面散布した後の3時間〜4時間の畑を観察するとよく見えてくる。

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 しおれた植物を発見したら、よく切れるカミソリを使いスパッと切る。切ったら、コップの水に切口をつけてみる。白濁して水が白く濁ったらバクテリアの病気である。正常な植物を同じようにやっても透明な液しか出ない。白濁しているのは悪玉バクテリアが繁殖した証拠である。このように確認をしたら、すぐに引き抜く。他に転移する前にさっさと処分をする。この処理が遅くなると被害は拡大する。外見はそれほどの異常ではないのでもったいないと思ってしまう人が実は多いのである。バクテリアの繁殖力はすさまじいものがある。一時の対応の遅れが大きな被害になる場合が多いと思ってほしいのである。

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 バクテリアの侵入口はわかったとして、次にどういう場所だと悪玉バクテリアは発生しやすいのだろうか。(1)日当たりが悪い(2)風通しが悪い(3)ジメジメして湿度が高い、このような場所でバクテリアは繁殖する。これを5つの侵入口と重ねてみてほしい。そうすると青枯れ、白葉枯れ、黒腐れ、軟腐病の出る場所が、ある程度予測できるはずである。

 場所だけでなく朝露があっても換気しないとか、葉欠きをマメにしないとか、間隔が狭くて空気の通りが悪いとかも原因になる。
 これでわかるように悪玉バクテリアの対策としてはバクテリアが繁殖するような条件を全部消滅させることが一番大切になる。それもできるだけ早く、バクテリアがほ場にちらばる前にやる必要がある。

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 バクテリアが繁殖しやすい場所と侵入口の対策ができたとしても連作の問題が残る。悪玉バクテリアは連作をする毎に勢力を拡大していく。1年目50株が2年目300株、3年目に1000株に増えていく。これがもっとも厄介なのである。例えばセンチュウである。タチの悪いシストセンチュウは悪玉バクテリアをエサにしている。センチュウとバクテリアは深い関係にある。これはバクテリアが繁殖すればセンチュウも増えるということなのである。

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 連作すると同じメカニズムで悪玉菌が増える。植物の分泌物をエサにバクテリアが増える。これをエサにしたもっと大きな生物が増える。この生物の分泌物をエサに悪玉バクテリアが増えるという図式である。

 連作障害の根本のメカニズムである。このために土壌の消毒をするが、これは地表面からわずかな深さだけに効力がある。従って一度、連作障害が始まると、ずっと悩み続けることになる。特にナス科のようにナス・トマト・ピーマン・ジャガイモなどはもともと高山植物のために平地で栽培すると、連作障害がひどく出てくる。土の中のバクテリア対策は善玉微生物をドンドン補給して土壌の菌層をかえるしかない。この意味で玄米アミノ酸のぼかしは大きな役割を果すことができる。善玉菌の力が強ければ悪玉菌を食べて善玉菌に変えることができるからである。連作するものほど玄米アミノ酸のぼかしの効力は高いということになる。

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 悪玉バクテリアへの農薬使用であるが、使い方をよく注意してほしい。ボルドーやダマニールは予防剤である。悪玉バクテリアが繁殖する前に使うと効果的である。悪玉バクテリアの治療剤はバクテリアが繁殖してから使うわけだけれども突然変異がドンドン発生して抵抗力の強いバクテリアに変身してしまうことを忘れないでほしい。

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 ウイルスもバクテリアも生物だから、生き物としての行動パターンがある。これを知ることがもっと重要である。悪玉バクテリアが繁殖する前に手を打つ。最悪、悪さをしたとしても早期発見して引き抜き処分をする。連作はできるだけ避ける。続ける場合は悪玉菌を入れて菌層の改善をする。このようにすると被害は最小限で止められる。

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