処理に困る「残渣」を肥料にする方法!

処理に困る「残渣」を肥料にする方法!

玄米アミノ酸 夏作の収穫も終わりになって栽培をした後の残渣処理がある。すでに処理作業は終了した
人も多いだろう。稲田はこれからだと思う。普通、稲わらは収穫後に短くカットして畑にまくだけで終わってしまう人がほとんどだと思う。


 簡単なことのように思うが、これは日本農業だけに見られるものである。土がやわらかく扱いやすいために土を反転させるということを習慣的にやってこなかったのである。つまり、植物の残渣を有効利用するのが上手ではないということを意味している。

 大昔のエジプトのナイル川流域でも、すでに土を反転させて、すき込みをする技術を活用していた。すき込みは農業のもっとも大切な基本と言ってもいい。

 江戸時代の大都会であった江戸の街は人糞を有機肥料として活用していた。火山灰土に必要な肥料成分を一番バランスよく含有していたからである。しかし、ここでも人糞を畑に戻すことはやっていたとしても土を反転させることはしなかった。

 欧米は逆に土を反転させる技術は非常に進歩している。畑にある有機物の利用と土をやわらかくするためである。雨期と乾期がはっきりしていて土がカチンカチンに硬くなってしまうために土の反転技術が進化していったのである。

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 例えば稲わらを例にとると10アールで500?〜600? もの残渣が出る。これを有効利用すれ
ば土壌が豊かになるだけでなく肥料を減らすことも充分可能になる。

 では生産した後に残った残渣をすき込みすればいいのかというと、実はそう簡単ではないのである。その理由として病虫害に犯されたものをすき込みすると病虫害がまた出てきてしまうという問題がある。果樹の場合、剪定クズや落葉も同じである。

 生産した後の残渣処理は多くの農家の悩みではないだろうか。簡単にいって、めんどう臭いのである。利益を生まないことに手間をかけたくないという気持ちは誰も同じだと思う。もしも、この残渣が有効利用できるとしたら、肥料代を安く上げられるとしたら、どうだろうか。参考にしてみる価値はあると思う。

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 わかりやすく、野菜の残渣を例にとってみよう。野菜は水分を多く含む。これを土にすき込みすると問題が出る。それはピシューム菌である。

 ピシューム菌というのはゴミが腐る時に出る悪臭を作り出す菌である。20日ほどすると消えてしまう。それまでは強悪臭である。もちろん悪玉菌である。この悪玉菌を処理する方法がある。

 ?あまり有効活用されていない土を探す。
 ?この土地に残渣を一ケ所に集める。
 ?玄米アミノ酸のぼかしをふりかける。
 ?ローター耕で5?ほどの深さの土にすき込みする。
 ?これを毎年、続ける。

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 このようにしていくと残渣の堆肥所ができあがるのである。毎年、分解が早くなる。微生物が豊かになる。悪玉菌が処理できる。この土は有効活用ができるようになる。

 それならば緑肥はどうなるのかという疑問が涌いてくる。緑肥もピシューム菌は出る。でも野菜クズよりもはるかに水分が少ないために悪臭を放つほどにはならない。ピシューム菌は20日間ほど居座るわけだから、緑肥をすき込みしたら20日は養生させて定植をしない方がいいということになる。しかし20日は待てないとしたらどうしたらよいだろうか。緑肥のすき込みをした後すぐに、玄米アミノ酸のぼかしを10アールに200?ほど投入してすき込みをする。そうすれば7日ほどで定植ができるようになる。

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 緑肥の場合は常に定植から逆算をして播種をする。期間が不足している時は種の量を多くして量で補う。100日を45日に短縮したければ播種量を3倍にする。そうすることで緑肥のボリュームは解決できる。

 最初に土の反転の話をしたが生産物の後処理と次期作への病虫害の影響を最小限にするには何よりも土の中に酸素をどれだけ含んでいるかにかかっている。排水が一番大切なのである。そのためには土を大きく反転させるのがいいのである。土を反転させると肥料分の少ない土が上にきてしまう。これを補うために、石灰チッソを使ったり、玄米アミノ酸のぼかしを使ったり、緑肥を使うと短時間で微生物がふえて豊かな土壌になってくれる。排水もよくなる。酸素も充分にあるよう
になる。根の張りもよくなる。病虫害も目に見えて減ってくる。

 土を反転させるというのはもの凄いメリットがある。残渣処理もそうであるが、土が本来、持っている特性を人間が有効活用してやればデメリットはメリットに変化してしまうのである。

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 お金はかけなくても自然に土は豊かになっていく。この原理原則を知ってほしいのである。それ
はむずかしいことではないのである。土を反転させて排水をよくする。そして残渣で作った有機質の土を入れていく。それだけで出来てしまうのである。お金をかけずに土作りをする知恵なのである。

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