緑肥と肥料の特徴

緑肥と肥料の特徴

緑肥と肥料の特徴


これで問題解決!緑肥の偉大な効果
 緑肥を導入する目的は、当然の事ながら生産力の向上である。一つの作方を休んで緑肥を入れるわけだから、それ相応の効果が得られなければやる意味はない。
生産性を上げるために一つの経営的リスクをおうのである。
それはどんな効果があるのだろうか.
 一つは野菜作について。収穫後、肥料分が土に残ってしまうのが野菜作の特徴である。そのままで苗を植えると肥料分過多になってしまう。そこで緑肥をやる。そうすると緑肥が余分な肥料分を吸収してくれるのである。
 もう一つは、土その物の障害があると思う。フカフカした土の構造を作るのに緑肥は有効的に働いてくれるのである。緑肥の根が深くまで張るので、堅い土の部分を突き破って進んでくれる。やわらかい土壌を作り出してくれるのである。さらに腐食分をも増やしてくれるのである。
 三つ目に生物性の改善という事が上げられる。人工的に生物性を変えるというのはなかなかに難しい。緑肥によって非常に新鮮な有機物が土に入り込んでいく。そして微生物が活発に働いてくれるのである。緑肥を入れることによって、有害な線虫の発生を抑制してしまうという事もある。緑肥をすき込む事によって、土の物理性、生物性、化学性の三つの性質を改善してくれるのである。堆肥と違うのは新鮮な緑色の植物細胞が入り込むという事である。緑肥の品種も様々ある。線虫で困っていたら、燕麦という線虫対策用の緑肥というのもある。生物性、微生物にも害虫にも効果があるのである。
 イネ科の緑肥でソルモというのがある。10アールあたり4〜5kgでいいとされているが、そうすると大きく育ってしまい後々、大変になってしまう。しかし、10kgまくと細く育ってくるのでちょうど良い具合になるのである。稲の穂が出る寸前にすき込んでやる。すき込むタイミングは草量が最高であって、すき込んだ時に有機物の分解が活発な時である。土の性質も関係してくるが、すき込むのが遅れてしまうと逆に土の養分を持っていってしまう事があるので注意が必要である。早すぎると効果が得られない事があるので、タイミングが非常に重要になってくる。
いろんな種類、どれを使おう
 とうもろこしの類の物がある。これも非常に効果が高い。チッソ過多の土壌には、もっとも効果的である。ひまわりの類の物は微量要素が効きやすくなったり、線虫の発生に効果がある。最近はキク科の物が人気なようである。ひまわりは景観対策で手間賃以上に国の補助金が出たりする。町や市がだしてくれる事もある。昔から使われているマリーゴールドも線虫を抑制してくれる、キク科の緑肥である。
 あとマメ科というのもある。昔はチッソの補給が目的で使われていたが、最近では主に物理性、生物性を改善するために使われている。マメ科のものは、規定量より3割くらい多く入れると効果は高い。マメ科の物ではクロタナリアというのもある。蓮華、クローバーなど昔ながらの物もある。
開墾に失敗している様な土壌では、白クローバーを使うと効果が出るだろう。
 アブラナ科では、薬種、シロカラスなどがある。これは土の中のホウ素の供給力を高める。ホウ素欠乏が出ている所は、水溶性のホウ素は過剰害を起こす危険性がある。なので、アブラナ科の緑肥を使い、ホウ素の無機肥料を濃いめ多めで入れてやると、問題解決に向かうと思う。緑把はカネコ種苗と雪印種苗の二つの店で取り扱っている。
 緑肥を用いる事で害虫、生産量、味の質、消毒薬の削減など生産の源をよくする効果が得られると思う。試してみてほしい。最後に、すき込みから定植するまでの期間だが、すき込み後20日ぐらいで定植するのが一番いいと思う。この期間は重要になってくるのでしかっり守ってほしい。

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