台風後の土壌管理

台風後の土壌管理

台風後の土壌管理


明暗を分けるのは台風後の土壌管理
 平成16年は台風が10回も上陸した。農作物への被害はマスコミで報道された通りである。これはその年だけの現象ではない。なぜなら、台風は地球温暖化と密接に関係している。太平洋高気圧が張り出す理由は何か。赤道直下の国々がエネルギーを使い始めた。電気・ガス・石油を大量に猛スピードで消費されるようになった。温暖化はさらに進む傾向にある。熟された空気が上昇すると自然に高気圧になる。台風が来襲するのは避けられない。台風が来ると同時にフェーン現象になる。猛烈に湿度が上昇する。その時の地湿がどうなっているのかを調査した。これを知ると土塊の状態を知ることができる。土壌の状態がわかれば状態を変えることができる。
午後2時 午後4時 午前4時  午前6時
大気 33℃ 37℃ 25℃ 25℃
地面温度 36℃ 43℃ 23℃ 23℃
地下5cmの温度 34℃ 35℃ 24℃ 23℃
地下20mの温度 25.5℃ 26℃ 25℃ 25.5℃
地下40cmの温度 25.5℃ 25℃ 25℃ 25.5℃
 この表を見て、理解できる事がある。地表面と5cmくらいの深さまで太陽熟射の影響を強く受ける。しかし、20cmの深さ以降になると影響は受けない。自然のすばらしさである。植物の根がなぜ20cmの深さに繁茂するのかわかりましたか。酸素があって、微生物が繁殖しやすく、大気の影響を受けない。だから根をはるのである。この土の状態がどうなっているのかがもっとも重要である。この土の状態が良ければ台風の影響は受けないという事である。もし台風の影響を受けているとしたらここの土壌を改善する必要がある。
 次に雨の被害である。雨によって土の構造がこわれる事がある。台風後の雨上がりの時に垂状に土がめくれている事を見た事はありませんか。土の構造がこわれたという証明である。土の中に酸素が入っていかない状態になっている。もちろん微生物も消滅している。この後に何を植えても「立ち枯れ」という恐ろしい現象が出てくる。セン虫と根コブの温床にもなる。
  16年はこの被害が多かった。種をまいた後に台風にやられた。今度は立ち枯れになった。病害にやられた。根ぐされがおきた。なぜだろうか。土の構造が壊されているのに肥料をドンドンやる。微生物がいないので肥料は腐る。腐るとセン虫が出る。この悪循環に入った事に気が付かないからである。
  この状態になったら、まず土塊構造の回復を最優先させる必要がある。土の団粒構造を取り戻すには3年かかる。この事に気が付かないと被害はさらに拡大してしまう。台風が来る毎に土の構造が破壊されるという事になる。
 これに対する対応としては、排水をしっかりとやる事が大切なのは言うまでもない。さらに微生物の繋潅がポイントになる。地表から20cmの所に玄米アミノ酸のボカシをしっかりとすきこむ。これは対策の大きなポイントになる。台風対策は被害に遭ってからでは遅い。春から土壌作りと排水・玄米アミノ酸のボカシで対策をしておくべきである。そして勝ち組として生き残ってほしいと思う。

関連記事

  1. 「育苗」技術をマスターすれば収穫期間を大幅に延長できる!
  2. 夏作で5ヶ月間収穫できるようにする知恵はどこから生まれてくるか!
  3. 作物の生長には「水分」が命!水分コントロールができれば収入まで変えられる!
  4. 「定植」の仕方を間違えば生長は1ヵ月も遅れる!
  5. なぜ「畝」は立てるのか・・・?「定植」をするとはどういうことなのか・・・?プロの技術がある!
  6. シリーズ「栽培の基本」異常気象に対応した「育苗」の仕方!
  7. シリーズ「栽培の基本」「種子」と「育苗」の消毒は本当に必要なのか・・・?生命力の源泉は「菌体」にあるという現実!
  8. シリーズ「栽培の基本」病害の出発点は「購入苗」にあるという現実が理解できるだろうか・・・?
  9. 自家配合の「培土」を作ると土作りが見えてくる!
  10. シリーズ「農業の大切な基本③」冬場の「水分過多」と「高濃度養液」は 土を冷やし百害あって一利なし!