世界で始まった食糧不足の中で日本の耕作放棄地はどうなる!

世界で始まった食糧不足の中で日本の耕作放棄地はどうなる!

玄米アミノ酸 世界で食糧の争奪戦が起き始めている。フィリピンで米を買うためにどこまでも出かけるというのである。ハイチでは食糧を求めて暴動が起きている。穀物相場が急上昇して手に入りにくくなったという理由だけではない。米の生産国が輸出規制を始めたのである。インド・ベトナム・カンボジアなどである。
 米の価格は3ヶ月で30%も上昇したけれど、お金を出せば買えるというわけでもなく、米自体が市場から消え始めているのである。


 米が余っている日本では考えにくいことである。小麦大豆、軒並みに同じ状況になっている。

 中国では大豆の輸出に5%の関税をかけ始めている。実質的な輸出規制である。
 日本の現状に目を向けてみよう。食糧自給率は39%の低水準。先進国の中で最低の数字。さらに耕作放棄地は40万ヘクタールもある。全耕作地の10%も放棄されている。世界の非常識どころではなく、狂気とも言える状況になっている。

 穀物資源の調達は主に商社が行っているが食糧が自由に手に入る時代は完全に終ったと言っているのである。すでに商社は相手国の窓口から輸入するのではなく、現地の生産者と直接に交渉しないと手に入らない状況になっている。資本を投下して現地での食糧生産も始まっている。商社がはっきり言っていることがある。(1)日本人が好む品質、サイズは手に入らない。?価格は他国でもっと高く買う所がある。(2)模様ながめをして買い控えるとアッという間に物がなくなる。

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 食糧問題がどれだけ深刻になっているのかわかるだろうか。価格が上昇し、物不足なのだから作れば売れるのではないかと思うだろう。ところがである。小麦の産地は、軒並み気候変動で水不足になり、増産どころではないのである。オーストラリア、ウクライナ、中国、アメリカ、すべて事情は同じである。

 食糧を増産したくてもできないのである。その中で日本の食糧自給率は39%である。日本でも食糧暴動になる可能性は少なくない。

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 その中で耕作放棄地が40万ヘクタールである。捨てる者あれば拾う者ありである。日本は大借金国になった。国の金庫は空っぽになってしまったのである。その結果、公共事業が激減した。何のために公共事業をするかと言えば都市で得た利益を地方にまわすためである。公共事業のおかげで日本全国民が平均的な収入を得てきた。それがなくなった。都市と地方の格差がドンドン開くばかりである。年収300万円以下が1000万人。そのほとんどが地方と若者で占められている。

 特にひどいのが建設業者である。公共事業に直接関係して収入を得ていた。仕事がまったくない、建設業界はどうなっているかというと、すべて下請制である。直の下請ならまだいい。間にいくつの会社が入っているかわからないほど中間にいろいろな会社が入る。利益がうすい所にきて、仕事もない。これでは生きていけない。そうすると建設業者の話ではなく行政の話になる。放って置くことはできない。なんとかして仕事を作らなくてはとなる。

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 農水省なんかまったくあてにできない。町長自らが行動に出ることになる。耕作放棄地を耕して作物を生産しろということになる。建設業者だから機械の扱いには慣れている。人手の手配も慣れている。耕作放棄地は再び作地として生まれ変わることになる。そして地方も再生できる。町をあげての必死の取組みなのである。

 食糧価格が上昇したおかげで米は国際相場の3倍にまで価格の格差が縮まった。家畜のエサも耕作放棄地を利用して作れば輸入と同じくらいになった。飼料を作っても採算が取れるぐらいまでになったのである。

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 今までの話をもう一度よく読み直してほしいのである。どこにも農業生産者の姿は見えないのである。見えるとしたら耕作を放棄した人の姿だけである。どうしてこんな状況になってしまうのだろうか。

 食糧問題は深刻になるばかりである。毎年の話ではない。3ヶ月毎に厳しくなっていく。特に夏はもの凄くなる。世界中が暑すぎて物が収穫できない。日本でも昨年の最高気温が更新されそうなのである。

 人間は生きていくために食べなくてはいけない。食糧価格はどこまで上昇するか見当もつかないのである。耕作放棄地の争奪戦が起こるかもしれないのである。
 そんな宝の山を生産者はなぜ捨てるのか。収入にできないからである。収入にする方法を知らないのである。

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 ご先祖様の土地を守ることは立派なことだけれど、収入にできないのでは無いも同然である。生産者が生産物を収入にするという方法を知らない間はいくら世界が食糧不足になっても生産者が豊かになることは少ない。

 「それならどうすれば収入にできるの…」それには学習しかない。わからないわけだから学ぶのである。もちろん簡単ではない。大変である。畑仕事よりももっと大変である。「農民は生かず殺さず」なんてふざけた事をいう奴を見返すには学習しかないのである。

 農業が立派な職業として、社会的に尊敬される高い地位を得るためにも学習してほしいと思う。

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