農薬の歴史は害虫の進化の歴史

農薬の歴史は害虫の進化の歴史

玄米アミノ酸 自然の法則を知ることが対策の原点
 いよいよ害虫の話である。いままで3回は目に見えないものだけをやってきた。今回は明らかに見ればわかる害虫についてである。
 虫の世界は自然界である。自然界には法則がある。法則とはある種だけが無限にふえない仕組みになっている。ふえすぎると天敵が居て数が減る。その天敵もふえすぎると別の天敵が出てきて数が減る。バランスが最初から取れているのが自然界である。


 それがなぜ害虫だけがふえてしまうのか。答えはみなさんも知っている通りに同じ作物だけを栽培するからである。

 同じ作物だけを栽培すれば天敵は存在しなくなる。害虫の天下である。そして農薬が必要になる。農薬には重大な問題がある。害虫は種の保存のために農薬に適応できるように体を作りかえる。これは世代交代をする毎にDNAを変化させる。農薬は効かなくなる。さらに強い農薬が開発される。また適応する。そこで究極の農薬、遺伝子の組み換えが登場してきた。害虫が食べると死んでしまう仕組みである。

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 そこで安全性の問題が出てきた。害虫が死ぬわけだから人間にも害ではないのか。「そんなものは人間に毒だ!使用を禁止してほしい。」

 全部が人間の勝手な都合である。自然を最初から無視している。遺伝子組み換えだっていつまで効力が持続するのか疑問である。農薬にいたってはすでに限界に達していて開発には膨大な費用が必要になっている。

 害虫については出口が見えない状態なのである。そうだとしたら原点に戻るしかない。自然は人間が考えている以上に凄いパワーと法則で支配されている。人間の技術力で何とかなると思っているのは根本的な間違いである。自然はそんなに弱いものでも小さいものでもない。歴史を見ればわかる。地球の歴史は50億年もある。人類の歴史はわずか120万年である。「自然の法則を上手に利用する」これが害虫対策のすべてといってもいいのである。

 「そんな事言われても何のことだかチンプンカンプン!もっとわかりやすく教えてよ…」自然の法則を上手に利用する方法をお伝えしようと思う。

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◎害虫の生態を知る
 害虫の生態に詳しい生産者は少ない。害虫が出たら言われた通りに農薬を使うだけである。
 それでは害虫対策にまったくならない。農薬はもともと生産者のために作られていない。戦後、稲田に使われたパラチオンは日本軍の毒ガス兵器の在庫処理だった。もとは人間の神経を破壊するために作られたものである。そうとも知らず害虫が死ぬことに喜んで、無差別に使ってしまった。その結果、生産者に大きな健康被害が発生した。さすがにこれは間もなく禁止になった。

 実はその後に作られた農薬も工場から作り出される毒薬物を農薬に作り変えたものが多いのである。このように言ったら誰も使わない。農薬の歴史は生産者とか自然は始めから無視されているのである。もちろん害虫の生態なんてまったく関係がない。自然を破壊するものと考えてもいいと思う。

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 害虫が死ぬ便利な農薬が出たことで害虫の生態に目が向けられることが少なくなった。ここから出発しなくてはいけないのである。

 一匹のメス害虫はいくつの産卵をするのか。1200個〜1500個である。凄い数である。どこに産卵するのか。産卵場所は害虫によって違う。ヨトウ虫は土の中に産卵して一年をすごす。一年後に地上に出てきて、夜、活動して葉を食い荒らす。ヨトウ虫は土の中にいる時に対策を打たなくては手遅れになる。

 ヨトウ虫はなぜ夜に活動するのかというと昼は鳥に発見されて食べられてしまうのである。敵も然るものである。本能的に種の保存ができるように作られているのである。ヨトウ虫が賢いわけではない。

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 スリップスは青い色に寄ってくる。世代交代が早く、1週間〜10日で成虫になる。卵が羽化するのが早い。アザミウマ、コナジラミ、ウンカ、ダニもまったく同じである。そうすると早期発見、早期退治が原則になってくる。早期発見するためには葉の裏を見る習慣が必要になってくる。葉の裏にはどうしてうぶ毛が多く生えているかというと害虫から身を守るための植物の防衛策なのである。樹勢が弱いとうぶ毛が少なく、細く、短く、やわらかい。樹勢が強いとうぶ毛が多く、太く、長く、硬い。害虫は植物に侵入できないのである。これも自然の法則を上手に利用した方法である。

 近年、害虫の世界はさらに複雑になっている。外来種の侵入と越冬の問題である。いままでは冬が寒かったので南方からの害虫は冬に死滅して越冬できなかった。それが温暖化で越冬できるようになってしまった。これは大変な環境異変なのである。生産者にも大問題なのである。

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 害虫問題はさらに深刻さを深くする傾向にある。重ねて学習が必要である。今回は害虫のガイダンスに終わったが、後日、さらに深堀りをしたいと思う。害虫について学習するために書籍もご案内したいと思う。是非、購入して害虫の生態について詳しくなってほしいと思う。それが対策の第一歩である。

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