根っこはすべての答えを持っている 根っこ第一主義を貫け!

根っこはすべての答えを持っている 根っこ第一主義を貫け!

玄米アミノ酸 栽培がうまくいくかどうかの80%は根圏にある。農業では土作りと良くいわれるがここで勘違いが出てくる。農業は土作りではなく「根作り」なのである。「土ができなくては根もできないと思うけど…」それは言われる通りなのだが一番目に土作りがくるのと根作りがくるのではその後の作業がまったく違ってしまうのである。


 農業のどの本を開いても土作りと書いて、普及員も指導員も農協も土作りの大合唱である。土を豊かにするために大きな投資をすることになる。それで土はできたのかもしれない。それなら収量や品質はドンドン良くなって儲かる一方になっているかというと現実はその逆である。

 病虫害の悩みは深くなるばかりである。どこで間違っているかというと土作り第一主義にある。第一主義を「根作り」にしたらどうなるだろうか。根っこが元気に育つにはどうすれば良いかをまず考えるようになる。目的が根っこを元気にすることだから根っこが元気なら収量と品質には直結する。望んだ結果が出てくるということになる。根なのか土なのか、わずかの違いに思うかもしれないが、その差は大きい。収入になるとさらに大きな違いになってしまうことを自覚してほしいのである。

玄米アミノ酸 栽培作業のすべてを根から発想する。そうすると肥料の入れすぎなんていう肥料屋だけが儲かるようなことはしなくなるのである。もっとも効率の良い生産ができるようになる。
 根っこがもっと気持ちが良くなる状態をイメージしたことはあるだろうか。もしもあなたが根っこだったらどんな環境にしてほしいだろうか。イメージするとよくわかる。

 酸素は多い方がいいか、少ない方がいいか。多い方が酸素呼吸できて、元気になれる。水分はどうか。多すぎるとジメジメして気持ちが悪い。少なすぎるとカラカラになる。水分は多すぎず少なすぎない。肥料はどうか。多すぎると肉や魚をたくさん食べて消化不良になるようなものである。そして肥満になり病気になる。肥料は多くない方がいい。微生物はどうか。微生物は栄養を作ってくれる仲間である。これは多い方がいい。

玄米アミノ酸 根の気持ちになって根を中心にすべてを発想していけば実にわかりやすく単純になる。
 根はもちろん生き物である。末端にある細い吸収根は短期間で出ては死ぬ。3日〜7日ぐらいで代謝をくり返す。順調に代謝をしていると枯れて死んだ毛細根は分解されて微
生物のエサになる。微生物が作り出した栄養分を新しく出て来た根が吸収して成長する。

 規則正しく、毛細根の代謝が行われていれば樹勢はいつまでも強く、若々しく病気もせずに頑張ることができる。収量も大幅にアップして品質も良くなる。

 この反対をイメージしてほしい。根の何らかの障害が発生したとしよう。例えば根コブやモンパにやられたとしよう。根に障害が出たらどうなるか。吸収根は枯れてまったく出なくなる。代謝もしなくなる。微生物もいなくなる。根はベッドに寝たきり状態になってしまう。動くことができなくなるわけだから活動のすべてはストップしてしまうことになる。

玄米アミノ酸 根は自分の意思で居場所を変えることができない。当然の事である。根が勝手に移動してしまったら栽培は不可能になる。これは植物に与えられた生命の法則である。「何を馬鹿なことを。当り前じゃないか…」

 居場所を移動できない根は自分の生命を維持しようとして、いろいろな活動をする。といっても範囲が限定されている。この限定された範囲が良い環境なのか悪い環境なのかによって決定的に大きな差が出てしまう。

玄米アミノ酸 人間は根の部分をまったく無視して自分の都合だけで水や肥料を与えて土を耕す。例えば雨の日に耕すと土は粘土細工のようになってしまい酸欠になる。根にとっては最悪である。
 人間の勝手な都合や思い込みで栽培をすると根にとってはとてつもなく大変な危機的な状況を簡単に作ってしまうのである。みなさんが簡単に考えていることが根にとっては重大問題であることを知らない。根が元気に育つか、ダメになるかは実にわずかな差なのであるが、それが根にとっては死活問題になる。そして、その年の収量、品質、収入のすべてを決定してしまうのである。

 土に集中するか、根に集中するかで大きな違いが出てくることをご理解いただけただろうか。果菜類や果樹、出根性の花などは根毛が多いか少ないかで天地の差が出てくる。根毛が多ければ表面積が大きく、栄養吸収がしっかりできるからである。少なければ栄養吸収の量も少なくなる。

玄米アミノ酸 植物や耕作土壌に問題が出たら、すぐに根を見る。これも習慣にしてほしい。根はすべての答えを結果として持っている。どんな農法でもいい。やりたい農法をやればいい。どんな土作りでもいい。やりたいことをやってみればいい。しかし結果として根が作れなかったら新しいアプローチに変えるべきなのである。それは失敗だからである。根っこはそれを証明してくれるものなのである。

関連記事

  1. 「育苗」技術をマスターすれば収穫期間を大幅に延長できる!
  2. 夏作で5ヶ月間収穫できるようにする知恵はどこから生まれてくるか!
  3. 作物の生長には「水分」が命!水分コントロールができれば収入まで変えられる!
  4. 「定植」の仕方を間違えば生長は1ヵ月も遅れる!
  5. なぜ「畝」は立てるのか・・・?「定植」をするとはどういうことなのか・・・?プロの技術がある!
  6. シリーズ「栽培の基本」異常気象に対応した「育苗」の仕方!
  7. シリーズ「栽培の基本」「種子」と「育苗」の消毒は本当に必要なのか・・・?生命力の源泉は「菌体」にあるという現実!
  8. シリーズ「栽培の基本」病害の出発点は「購入苗」にあるという現実が理解できるだろうか・・・?
  9. 自家配合の「培土」を作ると土作りが見えてくる!
  10. シリーズ「農業の大切な基本③」冬場の「水分過多」と「高濃度養液」は 土を冷やし百害あって一利なし!