「手間」「ひま」「お金」のかかる連作障害を出さない方法!

「手間」「ひま」「お金」のかかる連作障害を出さない方法!

玄米アミノ酸 前回は土壌消毒の方法について書くことができなかったので今月号で説明することにした。以前に比較すると農地の流動性は高まってきた。高齢化によって耕作放棄地が増えた結果である。家庭菜園は始めから借地である。この土地選びをいい加減にやってしまう人が実に多い。


特に家庭菜園の方である。借地が出ていたから借りたのでは×である。土地選びは栽培の80%を占めるといっても過言ではない。稲田を畑にしたようなところは畑には適さない。これはプロも同じである。稲田を借りて果樹を植える。最初から高いリスクを負っている。加えて栽培技術も未熟となると利益を出せる確率はほとんどないと言っていい。

 なぜ、このようなことを言うのか。これから農地の流動性はますます高まる。先祖の土地を守る農業ではなくなる。採算は重要な判断基準に自然になってくる。いくら耕作放棄地が増えても農地は有限であることに変化はない。その中でも適地は非常に限られている。早いもの勝ちなのである。優良な農地を押さえられてしまったら、残るのは栽培に苦労をする農地だけである。

玄米アミノ酸 農地の立地条件は特に重要である。農業は自然を相手にする。自然環境が悪ければ、良い作物はできない。朝日が四季を通して当たる所、といっても山が邪魔をして朝日が当たるのが遅いのではダメである。周囲に雑草が少ない。蚊や蛾の発生はウイルス病の原因になる。排水の良い土地、これは雨が降っている最中に現場を見るといい。

 土は弾力があって膨軟性のある土。土壌自体はある程度改良できる。硬い粘土とか施設の後とか大量の薬剤を使った後でなければいいと思う。だから土壌病害があまりにもひどい時は新しい土地を改良するのも方法の一つなのである。

玄米アミノ酸 土壌消毒は薬剤の規制がますます強くなると思ってほしい。背景に環境問題がある。水質の汚染はかなりの速度で進行している。水質の汚染はもちろん、ウイルス、バクテリア、カビにとって繁殖しやすい環境になる。その前に水が悪ければ、良い作物はできない。

 土壌消毒は常に両刃の剣である。そして土壌病害菌を完全にやっつけることは不可能である。さらにわかってほしいことがある。消毒をして微生物の死滅が悪いと土壌の立上がりは早い。微生物の死滅が良いと立上がりは遅くなる。

(1)蒸気消毒
 土の中に高温の蒸気を通す管を入れる。その中に高温の蒸気を通す。比較的、面積の小さな施設土壌には効果が高い。大面積の露地には向かない。花卉栽培の土壌などでよく使われる。効果が高い為に立上がりは悪くなる。消毒後、10アールでバケツ一杯の硝酸石灰をふってやると10ヶ月ぐらいで復元する。

玄米アミノ酸(2)熱水消毒
 薬剤を使わない土壌消毒では一番効果の高いものである。土の中に管を通して熱水を入れて病原菌をやっつける。機械代が500万円ほどかかる。ここが頭の痛い所である。(1)と82)に共通した問題がある。地表から15cm〜20cmが限界なのである。その下までは消毒ができない。もちろん、20cm以下にも病原菌はいる。畝立てや地床を作る時は眠っている悪い菌が暴れないように、そっとやらないといけない。

 下から悪い菌が出ないようにするには、上から良い菌で押さえつけるという方法がある。消毒が終った土壌に玄米アミノ酸のぼかしや腐葉土、完熟堆肥を入れて微生物性を良くする。善玉菌で悪玉菌を押さえる方法である。

(3)太陽消毒
 これはもっとも一般的な安上がりの方法である。最初から畝立てをして地床を作ってから消毒するといい。できるだけ消毒後は土を動かさないのがコツである。猛暑日が多いほど効果は出るが菌の死滅は弱い、ということは土壌の立上がりがいいということになる。

玄米アミノ酸(4)土壌還元消毒法
 未熟な有機物を使用して土の中を酸欠状態にして病害菌を殺す方法である。フスマや米ヌカを使う。
(a)10アールに2tほど投入する。そして深く耕す。
(b)次に散水チューブを敷き詰める。
(c)上からビニールをかける。
(d)10アールに10tの水を流す。
(e)1週間ほどドブ臭になる。
(f)2週間〜3週間するとドブ臭は弱くなる。
(g)ドブ臭が弱くなったら、ビニールもチューブも取り去る。

 この場合も最初から畝立てはしておいた方がいい。できるだけ土を動かさないのがコツだからである。微生物の死滅が弱いので立上がりはよい。反面、悪い菌が活躍してしまう可能性も高い。

玄米アミノ酸 前回お話したが、一年で枯れてしまう植物は自分の体内から分泌物を出して勢力を広げないように自殺行為をする。それを無視してやろうとすると分泌物が多く排泄されて病原菌のエサになり繁殖してしまう。同じ品種を連作するということは自然の植物生理に最初から逆行した栽培方法である。そこで収量を上げようとして無理をすると、さらに自然とは反対の方向に行ってしまう。そこで頭を使わなくてはいけないのである。同じ所に連作しない。品種を変える。排水を良くする。微生物性を高める。肥料を少なめにする。自然と共存する栽培を考えるのである。それが連作障害対策の最重要テーマだと思う。お金も手間もかからない方法だと思う。病原菌とガップリ四つに組んでも価値のあることではないと思う。

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