病害が出てくる背景には共通の原因があった! 風の流れで収量も品質も大幅にアップする!

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 農業の大敵は病虫害である。このことについては、これまでも何回となくテーマとして取り上げてきた。病気というのは判断が実に難しい。対処は病害が出てからとなる。病害が出ているいうことは、すでに進行しているわけである。しかし、どの程度かの判断が難しい。初期なのか、中期なのか、手遅れなのか。判断が難しいから経験値で対処する。農薬を使う。治ればホッとする。治らないと悩みはずっと続くことになる。回復もどこまで回復しているのか判断が難しい。

 そもそも病害の原因となる背景は何なのだろうか。このことに真正面から向き合った人は少ない。ほとんどいない。
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 何のことかわからないと思う。病害の直接の原因は、これまでも説明してきた。その背景となっているのは、何かということである。原因を作り出しているものは何かということである。病害をずっと掘り下げていくと何に突き当たるかということである。「そんなことは考えたこともない…」農学者でも考えないことである。試験場の誰も言わない。しかし、その背景がわからないと病害を防ぐことはできない。もっとも大切なことである。

 誰も考えたことのないようなことを「関先生」は発見した。昨年は猛暑だった。病害が多発した。関先生がコンサルタントを依頼されている先でも同じである。農業指導の依頼先である植物工場で異変が発生した。
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 植物工場というのは水耕栽培で光は人工光。完全な密室での栽培である。その中で病害が出た。基本的に病害が出るはずがないのである。それも部分的にである。これは一体、何が原因しているのか。まったく見当もつかなかった。水耕だから地下部はすべて同じ条件である。なのに場所によって違いが出る。これは何なのだろうか。考えた末に、ある仮説にたどりついた。「気流の流れ」が原因ではないのか。植物工場とはいえ、空気は流れている。それにムラがあるのではと考えたのである。そこで植物工場から露地、ハウスへと頭の切り替えをしてみた。共通していることがあった。空気の流れがよどむところに、病害が共通して出ていたのである。トウモロコシ、サトウキビ、室内の鉢物、施設の果菜類、葉物、花栽培、すべてに共通していることを発見した。
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 もっと詳しく説明しよう。収量を上げようとして小面積に密植する栽培方法が最近の傾向である。密植すれば当然、空気の流れは悪くなる。蒸れる。空気は汚れる。代謝しなくなる。植物の代謝は葉から水分が蒸散して、その力で根が水分を吸収するという仕組みである。葉から水分が抜けなければ根は水分を吸収できない。根の力だけでは20%だけである。80%は葉からの蒸散に頼っている。空気が流れないために葉は水分を放出できなくなる。カルシウムが吸えなくなる。体幹がやせ細る。植物の周囲は酸素の少ない嫌気状態になる。そこに病気が発生する。悪玉菌が繁殖できる条件が整う。抵抗力も弱くなる。細胞が代謝しないから当然である。細胞がやせ細ってしまうのである。もちろん成長もしない。
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 空気の流れが一度よどみ始めると、ほ場全体が大きな影響を受ける。水の流れを考えてほしい。流れている水の量を1/3に減らしたら、その先はどうなるだろうか。空気も同じである。流れがよどめば影響は大きい。正常な所も変になる。収量を増やそうと思って、たくさん植えたはいいけれども病害が出て、品質が低下する。それが一部分ではなく、全体に影響してしまうのである。全体の品質低下、そして収量も出なくなる。何のことはない。利益を出そうとしてやったことが空気の流れを悪くしたばっかりに逆効果になってしまったのである。元も子もなくなってしまうのである。このことに気がついてほしいのである。気がつくと言っても難しいことではない。病害が出る場所は、毎回同じなのである。それは経験的に知っているはずである。例えば施設であれば、ビニールを張っている片隅、露地では大きな林が近くにある所。
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 空気が一番よどむのは中央付近である。空気の流れを中心に思い返してみると、必ずハッと思うことがあるはずである。そこを中心に改善すればいいのである。間隔を大きく空けるとか、施設なら真上に扇風機をつけて風を動かすとかである。空気のよどみをなくすだけで病害という大問題が解決できるとしたら、これはもの凄い大発見である。誰でも簡単にできる。ほ場のあちこちに棒を立て、1mぐらいのテープを結びつける。そして風の流れとよどみを検証すればいいだけである。よどんでいたら、もったいないけれど思い切って間引きする。

 もう一つの方法としては、玄米アミノ酸酵素液の葉面散布を回数多くやる。葉面散布によって、よどんでいる空気が動くからである。
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 これは夏場のことと思っているかもしれない。冬場でも同じである。冬場はビニールマルチを使う。これは水分の蒸散を弱めることはあっても強くすることはない。このことは、葉の働きを悪くするだけでなく、根の働きも悪くしている。そこに密植して空気が流れないようにしたら、自分で自分の首を絞めているような状況になる。今回は病害以前の話をした。空気の流れというのは植物にとって、人間の血液のようなものである。空気に含まれる酸素で生命活動が継続できるのである。

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