日本の農家は兼業と専業ではどちらが有利なのか、違いすぎる格差にア然!

日本の農家は兼業と専業ではどちらが有利なのか、違いすぎる格差にア然!

玄米アミノ酸 どんな事業でも同じだけれど、事業の発展は仕組みに大きく左右される。仕組みはその国のリーダーや事業組織の代表が決めるものである。農業にも仕組みがある。しかし日本の国内にいると、それが当り前になってしまい案外、仕組みとは気がつかなくなってしまうのである。これは大きな盲点である。仕組みというのはそれが成立している基本的な約束事である。


農業の場合は仕組みが法律になっている場合が多いのである。この仕組みで有利と不利が決定的に出てきてしまう。「何か話がむずかしくてよくわからない…」

 今回のテーマは兼業農家が有利なのか、それとも専業農家が有利なのかという話である。どちらが有利だと思うだろうか。

 「そんなことは考えたこともない。どうして考えなくてはいけないの…」将来は農業で自立して高収入を得たいと思っている人も多いと思う。それから規模拡大をしてもっと大規模にしてさらに収入を上げたいと思っている人もいると思う。それは日本の農業政策の仕組みの中で有利なのか不利なのかということである。その反対に小規模の零細農業は不利なのかということである。結論から言うと圧倒的に兼業零細が有利で専業は不利なのである。「え〜!ウッソ…そんなことあるのか」そう思われるでしょう。日本の話をする前に外国の話をするとよくわかる。日本が食糧を輸入している農業大国オーストラリアの例である。オーストラリアではお金持ちが農地を購入する。農業への純粋な投資である。投資をして利益を得ようとする。玄米アミノ酸

 自分では農業の現場に出ない。マネージャーと言われる技術の専門家が計画をつくり生産設計をする。そしてワーカーと呼ばれている人達がいて現場の仕事をする。農地は普通に売り出される。日本の不動産取引きと一緒である。大干ばつで収穫がなければ倒産もする。常に農地は流動しているのである。資本の論理がそのまま当てはまる。資金力がものを言い大規模化するほど有利なのである。

玄米アミノ酸
 日本の事情はまったく違っている。農業は家族に支えられて先祖伝来の土地を守ることが中心になっている。250万戸の農家の内200万戸は兼業だと思う。日本の農業政策は兼業農家が継続的に持続できるような仕組みになっているのである。最近の直売所の成功はこの傾向をさらに有利にしていると言える。

 日本の兼業農家がどれだけ有利なのか。びっくりする材料はいくらでもある。

(1)どんな小さな零細農家でも農家としての資格は平等にもらえる。制度資金も平等に使える。税金も優遇される。

(2)農薬や肥料を購入する場合、小さい数でも大きい数でも価格差がない。他の業界では信じられないほど価格差はない。組合員は全部平等という仕組みからそうなっている。

(3)農道や排水路は国がインフラ整備してくれて負担金も少ない。大規模の方が負担金が多い。もし大規模生産者も多くしたいと思うなら政策は逆にしなくてはいけないのである。

玄米アミノ酸
(4)農業機械は零細に合わせて作られている。大規模でやろうとしている方は外国産のトラクターを購入している方が多いと思う。国産の機械は使えないのである。

(5)兼業は収入が二本立てである。農業で自然災害に遭い収入が大幅に減っても会社に勤めていれば安定収入が得られる。専業の方がリスクが高い。

(6)高齢者でも生産性は落ちない。兼業の場合は高齢者は農業、若い人は会社勤めになっている。現在の農業は機械化されて機械を使えば高齢者が農業生産したとしても効率は落ちない。若い人がやるメリットの方が少ないのである。兼業に有利、高齢者に有利なのである。

(7)直売所の普及は兼業に有利。直売所が伸びている。安い・新鮮・旨い・量がある・品物が揃っている・生産者の顔が見える。この直売所を支えているのは兼業農家である。少量多品種の栽培はまさに兼業にぴったりである。わけありも、こだわりも得意分野である。専業は同一品種は大量生産する。量販店か大手外食しか売り先はない。現在はどちらもデフレで低迷している。

(8)販売においても兼業が有利である。農業以外の仕事をしているということは農業以外の情報が手に入る。それから農業以外の人達とつながりを持てることを意味している。専業よりもはるかに販路を見つけやすい。それとは反対に専業は視野が狭く農業以外の情報が入りにくい。

玄米アミノ酸
 日本の農政は高齢化しても農業が継続できる仕組みになっている。農業生産の戸別所得補償も兼業に有利である。これはどういうことかというと兼業農家は農地を手離す必要がないということなのである。そうすると専業で規模拡大をしたいという方にはもの凄く不利になってくる。

 今回のテーマは兼業と専業ではどちらが有利なのかというテーマである。いいか、悪いかということではない。この仕組みをよく知った上で農業という生産事業をする必要がある。専業がダメというわけではない。やり方がある。例えば北海道の米生産農家はコンバインで脱穀をして水分18%で売ってしまう。買った人が乾燥をかけて水分を14%未満にするのである。この方が手間もかからずに収入になる。もう一度言うけれども、どちらがいい悪いと言っているのではない。仕組み作りによって結果として有利・不利が出てしまうのである。それを知っているのと知らないのでは大違いなのである。

関連記事

  1. 「育苗」技術をマスターすれば収穫期間を大幅に延長できる!
  2. 夏作で5ヶ月間収穫できるようにする知恵はどこから生まれてくるか!
  3. 作物の生長には「水分」が命!水分コントロールができれば収入まで変えられる!
  4. 「定植」の仕方を間違えば生長は1ヵ月も遅れる!
  5. なぜ「畝」は立てるのか・・・?「定植」をするとはどういうことなのか・・・?プロの技術がある!
  6. シリーズ「栽培の基本」異常気象に対応した「育苗」の仕方!
  7. シリーズ「栽培の基本」「種子」と「育苗」の消毒は本当に必要なのか・・・?生命力の源泉は「菌体」にあるという現実!
  8. シリーズ「栽培の基本」病害の出発点は「購入苗」にあるという現実が理解できるだろうか・・・?
  9. 自家配合の「培土」を作ると土作りが見えてくる!
  10. シリーズ「農業の大切な基本③」冬場の「水分過多」と「高濃度養液」は 土を冷やし百害あって一利なし!