春の病害虫対策

春の病害虫対策

春の病害虫対策


農薬の効力には隈界がある。
 農薬の効力はどこまでか、誰も知らない。農薬を売る人は効力の事は言わない。使用方法だけである。「農薬で害虫は死ぬ。」確かに死ぬ。しかし、すぐにまた青虫が出てくる。なぜ害虫が出てくるのか知っている人は少ない。しかも農薬は高い。農薬がなければ農業ができないと思っている人も多い。生産者にとって農薬は大きなテーマなのである。農薬の事はひとまず置いておいて、害虫の生態を知る事にしよう。春の害虫は新芽の汁を吸う「吸虫性」のものが多い。アブラ虫、アザミウマなどが代表例である。
吸虫性の青虫は新芽をねらっている。新芽の時期は春だから湿度が低い。湿度が低いと農薬は効きづらい。農薬は害虫の生理作用に働きかけるからである。湿度が低ければ体の中に進入しつらいというわけである。湿度が高いと青虫は農薬を吸って、体の中を早く通過させてくれる。
 春の害虫が死なない原因は他にもある。?世代交代が早い。?卵からすぐに成虫になる。(変態しない)?環境に順応して抵抗力がつく。しかもこの害虫は、ウイルスやバクテリアの病気を媒介するのである。
 農薬は害虫のすべてに効くように作られていない。一つの機能を停止させるだけである。害虫は一度は死ぬが、卵に次世代を残している。その卵は停止された機能を別の機能で復活させる。下等生物はこれができるのである。農薬は効かなくなる。
 次に病気である。病気はどこから侵入するのか。葉の蓑にある「うぶ毛」の柔らかい所から侵入する。侵入するのはウイルス・バクテリアカビ(糸状菌)などである。うぶ毛の所はやわらかく、しかも穴があいている。気孔という。表の硬い所からは侵入しない。
 侵入したかどうかはほとんどわからない。ウイルスが侵入して葉の色が変わる。これは病気にやられたとわかった状態でぁる。この時は、すべてに病気が入り込んでいる状態である。もうお手上げである。この状態で農薬はほとんど効かない。末期の癌患者に何の薬も効かないのと同じである。植物の生命体自体が終わりになっているという事である。
だから虫が入る前に予防としての農薬を使う。この時に時期的な問題がある。2日〜3日のタイミングしかない。この時期を逃してしまうと、病気は防ぐことができない。
 これは地上部の話である。地下部の根 はさらにデリケートである。地上部は空 間があるので対策は立てやすい。地下部は害虫と根がいつも隣り合わせにいる。害虫や病気がある一定の量を超えたら 一気にすべてのバランスは崩れはじめる。
 そこで問題になるのが除草剤。草が出たら除草剤という単純な考えではいけない。例えば春の雑草は冬草である。湿度が上がれば自然に消滅する。何も気にする手はないのである。冬草は夏に生きられない。夏草も同じである。雑草の生態を知ることも主要なのである。除草剤は効果のあるものほど残痕になる。土の中に残って、植物の成長に大きく影響する。例えばラウンドアップ、アドマイヤ、などは使用者から残痕の後遺症が次々に報告されている。
害虫と病害について、農薬だけに頼るというのがいかに危険な事かご理解いただけたでしょうか。対策としては、総合防除という考えがある。畑がもともと持っている自然制御能力を使うのである。ヨーロッパではこういう方法で害虫と病害の予防がされている。
 玄米アミノ酸は土壌のバランスを取るうえで、もっとも有効な資材である。畑の力を活かせれば農薬は相当減らせると患う。

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