植物のエネルギーは光!「光合成」の重大な意味とは…

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楽して儲かる農業みーつけた
 三寒四温は温の方が強くなりつつある。今年の一月から例年にない寒さだった。四月以降も寒いのかというと違う。もともと海水の温度は高い。南から暖かい風が吹けば四月といえども高温になる。光も強くなる。そこで光合成である。農業で光合成が話題になることはまずない。関心もない。それでは光合成はどうでもいいことなのだろうか。まったく違う。光合成こそ植物の生命の本質である。人間で言えば食物。植物には口がない。光をエネルギーとして体内に取り込み栄養を作るのである。光の取り込み量によって栄養は違ってくる。「え!栄養は肥料じゃないの…」肥料は光を取り込みやすくするための道具にすぎない。

 植物を育てるということからすると、すべて光合成からの逆算である。光合成とは炭酸ガス(CO2)と水から炭水化物をつくる。誰でも知っている。「それが楽して儲かる農業みーつけたどうしたの…」光合成の意味が分からない。果物にしても果菜にしても葉物にしても収量から品質まで、すべては光合成の結果である。光合成を上手にさせるため、あらゆることをやっているのである。これを自覚している方がどれくらいいるだろうか。限りなく0に近いのである。

 光合成はもちろん葉を通して行なわれる。土壌の良し悪しは注目しても葉の良し悪しを言う人はほとんどいない。植物は土づくりよりも葉づくりなのである。良い葉さえできれば必ず良い実をつける。良い土ができたら良い実をつけるとは限らない。葉が注目されない結果、どんな葉がもっとも光合成を活発にできるのか、さっぱり分からないことになる。

 葉で悩む人はいないし、葉は商品にならない。葉そのものを商品にするお茶ですら、葉の出来は言わない。新芽が出れば後は関心がない。光合成を説明する楽して儲かる農業みーつけた時に関心度が低いために理解してもらうのに苦労するのである。例えば南斜面はいいものができるが、北斜面はいいものが作れない。誰でも知っている。光合成の違いである。南斜面は雪解けも早く芽吹きがいい。日本海に面したところより、太平洋に面したところがいい作物が収穫できる。光合成の違いである。植物も生き物である。生きる術を持っている。葉は交互に出る。1反歩の作物の葉は広げると6~7反歩の大きさになる。光を受けるためである。人間で言うと食物を得るためである。どういう状態の葉がたくさんの光を受けて光合成ができるのだろうか。

 理想の形を言う前に、悪い形を例に取るとすぐに分かる。葉の面積が大きく広がっている、葉の色が濃い、葉の先端が垂れ下がっている、葉の両端が垂れ下がっている、張りがない、葉の肉が薄い、新葉に勢いがない、葉が硬い、均一に葉が出ていない、バラツキが激しい、葉脈がぼけている、うぶ毛が少ない、勢いがない、気孔が弱い、そして小さい。
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 これは慣行農法ではよく見かける葉である。一つひとつに理由がある。一つひとつ説明をしたいがスペースがない。別の機会にする。これは水・風・土・肥料の結果である。このような葉になると光合成を活発にすることは難しくなる。葉が濃いのはチッソ過多、葉の肉が薄いのは根の張りが弱い、葉が硬いのは微生物不足、等々である。このような状態で良い果実をつけることはできるだろうか。

 理想的な葉はこの真逆である。葉がしまっている。大きくない。葉の色がやや薄い。葉の先端がピンと立っている。葉の両端が立っている。角がしっかりある。葉の肉が厚い。新葉が勢いよく出る。葉にやわらかさがある。均一に葉が出ている。葉脈がはっきりしている。うぶ毛が多く立っている。気孔が強くて、太い。
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 このような葉は活発に光合成ができる。光のエネルギーを取り込むことができる。光をたくさん食べることができる。栄養となる炭水化物をたくさん作ることができる。甘い、うまい、皮が薄い、やわらかい、皮肌がきれい、果肉に弾力がある、ジューシー、日持ちがする、になる。

 花や葉物でも同じである。花の色がいい、大きい、茎が太い、になる。すべて光合成の結果である。今年の出来、不出来なんて、出てきた新葉の出方を見れば一目瞭然である。それぐらい光合成のウエイトは大きいのである。

 虫害が出るか、病気になるかも葉で分かる。当たり前だけれども、チッソ過多で葉肉が薄ければ虫は食べやすい、穴をあけやすい、チッソが多いのでうまい。生理障害などの病気も葉に出る。葉のまわりが黄色い、葉に黒点がある、この状態では正常な光合成ができない。葉脈は弱く、うぶ毛も少なくなっている。

 もっとも分かりやすいのは徒長である。植物同志でも光の奪い合いをする。生きるために相手をつぶす。早く大きくなって、早く葉を広げる。負けた茎は葉を広げられなくなり、光を受けられなくなる。定植する株間を狭くすると、よく発生する現象である。

 光合成が本当によくなったらどうなるか。これは驚くようなことが起こる。多くの方が経験をしたことのない世界である。利益が出ないはずがないのである。それぐらいに光合成の力は作物に大きく影響するのである。

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