土壌病害を根本的に解決する方法!土壌の日和見菌を味方にせよ!

土壌病害を根本的に解決する方法!土壌の日和見菌を味方にせよ!

 土壌病害や連作障害について話をするなら3月が適当だろうと思う。なぜ7月にやるのか。8月に土壌消毒をする方が多いからではない。7月はすでに今年の結果が出ているからである。土壌病害と連作障害は厳密に言えば違うことである。土の問題であることは共通している。なぜ土壌病害が出るのか。根本的に解決する方法はあるのか。これは他にはない凄い情報と言える。
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 土の問題は人間の腸と比較すると分かりやすくなる。生命の土台という点では同じである。何が生命の土台になっているかというと微生物である。健康診断をするとLDL、HDLというようにコレステロールが区別される。LDLが悪玉、HDLが善玉である。LDLが低くてHDLが圧倒的に多ければ健康かというと、そうではない。LDLも必要なのである。

 LDLとHDLの割合が大切なのである。コレステロールは食べ物を腸内細菌の微生物が分解して作られていくものである。

 土もまったく同じなのである。土に投入したものを微生物が分解して、その結果、土が作られていく。善玉菌だけになることはない。悪玉菌だけになることもない。そして善玉菌と悪玉菌だけがいるわけではない。その中間の日和見菌が圧倒的に多いのである。80%は日和見菌と言われている。善玉でも悪玉でもどちらにでもなる。ここを勘違いしている方が多いのではないだろうか。土の菌も腸の菌も善玉か悪玉か、最初から明確に区別がついているわけではない。そこに何らかの条件が加わることで、ドッと悪玉になったり、善玉になったりする。

 腸の場合は意識して醗酵食品の善玉菌を入れてやれば善玉に傾く。それなら土はどうだろうか。まず菌を殺すというのは論外である。人間でも抗生物質や薬を飲むと菌は死滅して便秘になる。腸内細菌は増えない。
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 土はどうだろうか。①チッソ過多②リン過剰③カリ過剰④カルシウム不足⑤微量要素不足⑥未分解の有機肥料の過剰投入⑦排水不良⑧酸素欠乏などは悪玉菌を増やす原因である。このような状況になると日和見菌はドンドン悪玉菌に変化してしまうのである。悪玉菌はフザリウムとなって土壌病原菌になる。人間の腸は働かなくなると「変だ」と気がつく。調子が悪くなるからである。しかし土は何も言わない。痛くもかゆくもない。気がついた時には悪玉菌でいっぱいになり、病害で作物がやられている状態になる。

 ここでよく考えてほしい。何かをする前にじっくり考えてほしいのである。じっくり考えれば見えてくるものがある。もともと土の中は微生物の塊である。もの凄い量の土壌菌がいる。これを否定する人はいないと思う。その土壌菌は常に排泄をして栄養を作り出している。これも理解できると思う。但し、日和見菌が大多数なのである。わずかな菌のバランスを動かすことで土の中は激変する。悪玉を増やすことを少しでもやれば悪玉に傾き、善玉を増やすことを少しだけやれば善玉に大きく傾く。バカ力は必要がないのである。
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 多くの生産者は悪玉を増やすことばっかりやっている。施肥過剰、ロータリー耕の浅耕、マルチの呼吸不良。これでは善玉に傾くことができるはずがない。そして病害が出た、連作障害だと騒ぎ立てる。

 一般的な生産者はどれだけ悪玉菌を増やすために努力しているかを知らない。バーク堆肥や生チップ、生もみがらなどは典型的である。コストの安い牛・豚・鶏の糞尿などもそうである。悪玉菌を増やす努力を一生懸命に継続している。土壌病害や連作障害を引き起こすために日夜努力を重ねているのである。そして病害が出たと騒いで消毒する。すでに菌のバランスは崩れている。消毒をしたら、ますますバランスは崩れる。土壌は酸性化するからである。お金をかけて体を使い、努力して土壌病害を作っているのである。ただただ御苦労様である。悪玉菌のために働いてくれて、さぞ悪玉菌には感謝をされていることだと思う。そして作物には恨まれている。これは皮肉で言っているのではない。大多数の生産者が知らないうちにやっている、大間違いなのである。
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 解決策なんて実は簡単なのである。余計なことは一切やらずに善玉菌を増やすことに集中すればいいのである。どうすれば善玉菌が増えるかだけを考えるのである。大量になんて必要はまったくない。わずかでいいのである。日和見菌を善玉に導くだけでいいのである。そのために何をするかだけである。

 排水を良くする。酸素を与える。肥料は最小限、有機物は完全醗酵させる。乳酸菌もみがらぼかしや、みどりの放線菌、醗酵ニームケイクもそうである。乳酸菌もみがらぼかしが10アールにわずか300㎏でいいというのはこの理由からなのである。良質なぼかし肥であれば、それくらいで充分なのである。日和見菌を善玉菌に誘導すればいいだけだからである。力技は何もいらないのである。

 この他にユリ科のニラ・ネギ・アスパラガスの根にはセンチュウなどの病害を抑制する働きがある。ユリ科を輪作しても、善玉微生物は増えるということである。アスパラの根を粉砕して土に混ぜるのもいいと思う。
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 とにかく悪玉を増やすことはやめなさいと言いたいのである。多くの生産者はそればっかりやっている。やらなくてはいけないことが逆なのである。善玉がわずかに増えただけでも劇的な変化が出てくる理由が理解できただろうか。これを楽して儲かる原理というのである。

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